サターンリターンに思いを馳せる(其の参)

サターンリターンシリーズ第3回です。

● サターンリターンに思いを馳せる(其の壱) ⇒★
● サターンリターンに思いを馳せる(其の弐) ⇒★

占星術においては、出生時の土星の位置は、その人の劣等感の在処を表します。正直に誠実に、自分の弱点を見つめて、努力、克服出来ない人にとって、土星は、ひた隠しにしたい苦手意識や、わけのわからない嫌悪感です。

といっても、土星がもたらすのは、悪いことばかりでもありません。無駄を削ぎ落とし、シンプルに丈夫に形を整えるのは、土星の役目です。土星のチカラは、とにかくあきらめずにこつこつ、目の前の自分の課題を淡々とこなしていくことでしか身に付きません。気軽に理解できてすぐに使える!なーんって、インスタントな態度は、最も土星的な意識からは遠いものです。なぜなら、土星が最も嫌うのは軽薄さや、怠惰さです。「難しいのは嫌い〜。楽ちんなのがいちばん~♪」とか言ってると、さっそく土星爺さんの鉄槌!です。

ちなみに、いま土星は天秤サインのまん中あたりにいます。動きが遅いので、ひとつのサイン2年半くらい、どかっと居座ります。次の蠍サインに移動するのは、来年2012年の秋です。ということは、いまサターンリターン期真っ最中の方々は、天秤土星世代です。

サターンリターン期に、オトナとして大きな責任を背負うような出来事がある人は多いです。結婚したり、昇進したり、転職したり、出産したり、家を買ったり、家族に問題が起こったり、いろいろと。基本的にはちょっと重たい、大変な出来事が起こる訳ですが、そこで逃げると、負債は一生付いて回ります。結果的に高くつきますよ。踏ん張ってきちんと責任果たして、ちゃんとしたオトナになることをお勧めします。

サターンリターン後、まだまだだよという方々でも、ご自分の土星チェック!はぜひともお勧めできます。自分の苦手や、見たくない暗部を知るのは、最初はとてもイタい!!!でも、そこを補強すると、人生は結構きっちり回って行きます。

いまはネット上にもリソースが溢れているので、基本的な事項さえおさえれば、ご自分が生まれたときの土星のサイン(生まれ時間がわかる人は、土星が居るハウスもわかるので、より細かく読める!)は、簡単に調べられます。もし、もっと詳しく知りたければ、プロを訪ねて「土星について知りたいんです!」と聞けば教えてもらえますし、もちろんオーダー頂ければ私も読みます。

土星は「定期メンテナンス」のように、ゆっくりと回ってきます。なにせ、360度を一周するのに、28-9年かかるのです。サターンリターン以外にも、90度や180度のときや、自分の太陽をはじめとする個人天体にアスペクトするとき、結構がっつり影響がきます。

「おまえ、サボってないか?しっかり形を整えてるか?社会に出しても恥ずかしくない出来映えか?」って、土星爺さんは何かの課題を投げかけながら、問うてきます。そこで胸を張って「はい!」って言えて、成果を出せたら、必ずなにか良いご褒美をくれるでしょう♪(そういうところは、トランスサタニアンと大きく違うよな~~~…w)


※ このあたりが参考になると思います。

千駄ヶ谷占星術研究所
http://webmagazine.gentosha.co.jp/horoscope/vol69_horoscope/horoscope.html


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2011/02/23(水)
西洋占星術

サターンリターンに思いを馳せる(其の弐)

先日UPした双子座オンナの宴レポート、カワイイ妹たちから続々とコメントを頂きました。ありがとう!このように気軽にアクセスしてくれる姿勢や、積極的に感想や情報をお互いにシェアして楽しむやり方は、風のエレメントが優勢な人たちの特徴的な点です。

特に双子座は伝達とコミュニケーションの星(水星)の申し子です。風エレメントの中でも、早さやフレッシュさ、ネットワークをフル活用して、情報を集めるのがなにより大切だし得意です。(もしこの能力を使ってない双子座人はぜひ使ってね) ということで、カワイイ妹たちありがとう。きょうの記事は、あなたたちが主役ですよん^^

さて。前回はサターンリターンについてお話しました。では、実際のサターンリターンってどんなものなの?実際のモデルさんたちを例に挙げて、検証していきましょう。

一番バッターは、双子座姉妹ユニットの四女さん。太陽、水星、金星が双子サイン。月が天秤サイン。
個人天体(個人のパーソナリティを表す)が全て風のエレメントにある典型的な風の人です。
※ 彼女の出生チャート分析は、別記事としてUPしました。

なにしろ、軽やかで爽やか。楽しそうな情報をキャッチしたら、すぐ駆けつけちゃうような神出鬼没のフットワークの軽さが特徴です。コミュニケーション能力にも長けていて、天性のバランス感覚で、人間関係をスマートに、スムーズにこなしていけます。

彼女ってば、先日の双子座宴のあとすぐに、丁寧な手書きのお礼状とプレゼントを贈ってくれました。びっくり&うれしかった!ありがとう。そういうことが、自然に出来ちゃう人。それが彼女の大きな才能です。

そんな彼女はまだサターンリターン前のお年頃。では、彼女のサターンリターン期の予報をしてみましょう。

彼女の土星は、蠍(さそり)サインにあります。蠍座といえば、、、そう。あの有名な「さそり座のオンナ~~~」です。12サインでもぶっちぎりの持久力と耐久力。(形を変えたまたの名を執着とも…)その粘り強さに真っ向勝負できるのは、牡牛サインだけかもしれません。

「あのね。確かにフットワークの軽さや、誰とでも平等に広くお付き合い出来るのはあなたの良さだけど、サターンリターンの時期になると、何か ひとつのことやひとりの人に対して、強制的に深く集中させられる出来事が起こるよ。そしたらどうする?」

と、とりあえずジャブを打ってみます。私。だって、なにせ彼女、毎年趣味が変わるんですって。とにかくフレッシュで新しいことが大好きな好奇心人なんですね。

「えええーーーっ!!! 苦手です!そういうのダメ!私ダメです!」逃げる彼女。ここは素直にそのまま追いましょう。「そうだよねー。イヤだよねー。…でもねー、あなたの中には、そうやって深く深く何かを追求して極める能力があるよ。それ使わないまま生きてると いつまでも苦手意識を刺激されるようなテーマのトラブルとか、
いやーなことが いつまでも起こり続けるよ。それでもいいの?」

彼女の蠍サインには、土星だけでなく、火星(ファイトを燃やして熱中して挑戦する)も同時にあるのです。蠍的なテーマに向き合わずにいると、彼女自身は年齢とともに、なんとなく鬱屈した気分になるでしょう。

火星は♂マーク。男性的なエネルギーではあるけれど、特に仕事を頑張ってる女性には不可欠な要素であります。
それ以前に、彼女は知らず知らずに、ミステリアスでディープな感情を持った男性に惹き付けられる傾向があるはずです。女性の火星は、好みの男性タイプも表しますから。

すると「彼と別れたいんですよね。。。でもなんかずるずるしてる。。。」そんな発言が彼女から飛び出しました。なるほど。

彼女の蠍サインは、4ハウス。つまり家。帰って寝る場所。心の拠り所。いまは苦手感があるとしても、そこをしっかり固めれば(土星)、彼女自身の基盤はしっかりしたものになり、先の人生が楽になるということ。

「サターンリターンで起こるのは、結婚問題かも?相手はもちろん、自分や相手の家族ともじっくり深く関わるテーマかな?広くいろんな人と付き合えるだけじゃなく、要所要所では、人の心の中にじっくりと深く入り込んで、生の感情的なお付き合いも出来るようになるチャンスになるかもよ」

ここは大事なところ。押しますよ~。ぐぐっと!

さらに読みます。彼女の6ハウスは海王星と木星。6ハウスは労働を表します。お仕事。どちらも豊かに広げる作用です。(むちゃくちゃ働く…感じですね、彼女)この山羊サイン6ハウスの天体たちが、彼女の4ハウスの天体にソフトアスペクトしている。もしも彼女が、うまくサターンリターン期の課題をクリアできたら、30代にもお仕事をばりばり頑張りながら、パートナーと強力な信頼関係を築けるという青写真が描けそうです。でも、もし苦手な深い関係作りから逃げるなら、家庭は苦しい居場所で、さらに忙しい仕事に逃げる。ますます家庭は苦しい。の悪循環。どっちがいいかって…そりゃあ賢明な彼女はすぐに理解してくれました。宴のあとに、さっそく彼といろいろお話したそうです。よかったね。

次女さんは蟹土星。同じハウスに蟹の月(とても繊細で、揺れ動きやすく感受性の強い心)があります。とにかくお家ラブの人。ふだんはおおらかそうだけれど、内面はとても慎重で堅実な人です。そんな彼女は、おそらくサターンリターンと思われるお年頃に、お仕事を辞めて、海外生活を経験してきたそうです。ずいぶん思い切りましたね!その経験がご自分の大きな糧になってるそうです。いかにもサターンリターン期らしいエピソードです。イイ話だね。

三女さんは乙女土星。乙女サインは他にも木星と火星があり、強調されています。なにがあったかは聞いてませんが、おそらくお仕事に関わることじゃないかしら? 乙女サインだから。乙女サインは、自分の能力が世の中でどこまで役に立つか?をぎりぎりまでストイックに突き詰めていくサインです。そりゃもうそのストイックさは12サイン随一です。

長女役の私は双子土星12ハウス。サターンリターンの時期は、初めて鍼灸院でフルタイムで仕事を始めたときと重なります。仕事は苦しかったです。誰にも気づかれないように、トイレで何度も倒れました。そのころは、サターンリターンのことなんか知らなかったけど、「ここで頑張ってやり抜いて、人並み以上にできるようにならなくちゃ、絶対この先の人生が危うい。死ぬ気で頑張らなくちゃ!」という固い決意だけがあったので、なんとか乗り切ることができました。おかげで、いまでも細々とではあるけれど、ひとりで仕事ができています。

***

土星の試練は決して甘くない。だけど、苦しくても地道に努力し続ければ、必ずその見返りを授けてくれるのも土星です。その人の人生の最終的な完成型の姿を示すのも土星です。こんな婆さんになりたい。こんな爺さんになりたい。そんなことを夢想してみるのも悪くないかもしれませんよ。

つづく。

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2011/02/21(月)
西洋占星術

サターンリターンに思いを馳せる(其の壱)

占星術の用語に、「サターンリターン」ってのがあります。サターンは土星。輪っかがついてる星ですね。

土星!!!

誰でも28-29歳前後に、サターンリターンというイベントがやってきます。生まれたときに土星があった位置に、ぐるっと360°一周した土星が戻ってくるのです。(ネイタル土星にトランジット土星が合ね。土星回帰)

占星術関係なくても、20代終わりごろたいてい人生の転機がありますよね。転職したり、結婚したり、起業したり、家買ったり、なんかえたいの知れないトラブルに巻き込まれたり、家の事情に振り回されたり。いろいろ。たいていは嬉しい楽しいばかりじゃなくて、オトナとしての責任が、ずっしりと肩にのしかかってくるイベントでしょう。

サターンリターンこわ~~~い」とか言ってるうちは、まだまだお子様。年齢重ねてても、サターンリターンの試練を越えてなければお子様です。ええ~っ? そうなの? そうですよ。はい。

ちょっと回り道して、象徴としての「土星」について。土星は太陽から遠く運行が遅いので、年老いた神の名がつけられました。英名サターンはローマ神話の農耕神サトゥルヌスに由来。ローマ神話に登場するサトゥルヌスが「将来は自分の子に殺される」という預言に恐れを抱き、自分の5人の子を次々に呑み込んでいったという伝承があります。

有名な絵画として、ゴヤの『我が子を食らうサトゥルヌス』があり、(載せたいけど、かなーりエグいのでやめとく。ご自分で探してね)自己の破滅に対する恐怖から狂気に取り憑かれ、伝承のように丸呑みするのではなく自分の子を頭からかじり、食い殺す凶行に及ぶ様子がリアリティを持って描かれています。

習合されるギリシャ神話の農耕神はクロノス。クロノスは、図像学的には通常長い鎌を持った老人の姿で現されます。クロノスが『老人』、『時』さらには『死』と結び付けられる事が多いのは古代神話の最長老であるところから、あるいは神名のクロノス(kronos)と、『時』を表すギリシャ語クロノス(chronos)とが混同されたから?とも言われます。

ま、そんなわけで、神話や占星術での土星は、もれなく陰鬱で口うるさく気難しい爺さんを想像して頂ければOKかと思います。(本物の土星は、むちゃくちゃ美しくてカッコいいと思うんですけどね~)

象徴的に考えると占星術での土星は、自分のシャドウ(ふだんは抑圧してこっそり隠してるつもりの、自分の苦手意識やコンプレックス)です。おもしろいもので、自分の欠点って、自分ではうまく隠してるつもりでも、逆に周囲にはぜーんぶ丸裸でモロに丸見えだったりします。

誰にでも心の中に土星があります。うるさい爺さんが、自分の苦手をあら探しして、ああでもない、こうでもない、と細かくいちいち文句を付けてくる。お前なんてダメだ。全然なっとらん。あれもできない。これもできない。ちっとも進歩してない。たいていは、そんなの見たくない。怖い。めんどくさい。辛い。逃げたい。私は、俺は、もっと自由にのびのびと生きたいんだ!とかなんとか言ってる若者に対して、土星は容赦なく無理難題(と本人は感じる)を突きつけてきます。うざいですよね。逃げたいですよね。

だけど、苦手だからといって逃げ回ってばかりいると、土星さんはその姿をとにかく自分にとっては煙たくてたまらないような年上の人や、理不尽(と自分には思える)な出来事に変えて、どこまでもついてきます。サターンリターンの時期を越えても、いつまでもいつまでもずーーーっとついてきます。これホント。

そこで、ぐっと踏みとどまって、自分の苦手分野に向かい合って、土星の口うるさくて細かくて完璧主義な叱咤激励の嵐に耐えつつも修行を続けると、だんだん土星爺さんのツッコミが怖くなくなります。うるさいだけで、重苦しくて、堅苦しくて、自分の自由を不当に奪う奴のように思えていた土星が、ある日突然、心強い仲間になるのです。

この社会の中で、こつこつと継続して努力して結果をきちんと出すこと。簡単なようで、なかなか簡単ではないですが、つまらない(と思える)反復作業や、時には自分の気分や体調に逆らっても、淡々と続けること。これができると、社会の中に自然に収まる生活パターン、その人なりの立派な立場や取り巻く環境が、自然と形成されてきます。周囲からの信頼が寄せられたり、それ相応の立場や裁量が与えられたり、自分の居場所が確立される。土星らしい能力が自分の中に育ってくると、この世でちゃんと生きられるようになってきます。

で、さらに年重ねてくると、自分がお若い誰かにとっての土星の役になって、煙たがられたりもする訳ですよ。おもしろいものです。なにごとも順ぐりでです(笑)

いちばん読みやすいんだけど、実はとってもじわーっと怖くておもしろい土星に関する本はこれです。ハサンの部屋、コリツの部屋、インガの部屋…などなど、一見ぎょっとするタイトルが並びますが、実例やわかりやすい説明が豊富。サターンリターン前後の方々はもちろん、もう卒業後の方々にも。


運命が変わる 土星占い (まついなつき)



さらに深く知りたい方にはこちらがいいかな。はっきりいって、結構怖い本。(特に12H土星な私。怖くて泣いた…w)どの項目も、かなーり重量級でずっしりきます。覚悟の上でどうぞ。人間の心の深淵の闇、少しでも覗き見してみたい人にはお勧めです。


サターン 土星の心理占星学(リズグリーン著 鏡リュウジ訳)



私は、なんか気軽な本読みた~い!と本屋で、なぜか買っちゃったのがこれ。(いきなりリズグリーンかよ! というツッコミはおいといて)この本が思いっきり転機になって、占星術にハマったんでした。はい。

つづく。
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2011/02/20(日)
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