サターンリターンに思いを馳せる(其の参)

サターンリターンシリーズ第3回です。

● サターンリターンに思いを馳せる(其の壱) ⇒★
● サターンリターンに思いを馳せる(其の弐) ⇒★

占星術においては、出生時の土星の位置は、その人の劣等感の在処を表します。正直に誠実に、自分の弱点を見つめて、努力、克服出来ない人にとって、土星は、ひた隠しにしたい苦手意識や、わけのわからない嫌悪感です。

といっても、土星がもたらすのは、悪いことばかりでもありません。無駄を削ぎ落とし、シンプルに丈夫に形を整えるのは、土星の役目です。土星のチカラは、とにかくあきらめずにこつこつ、目の前の自分の課題を淡々とこなしていくことでしか身に付きません。気軽に理解できてすぐに使える!なーんって、インスタントな態度は、最も土星的な意識からは遠いものです。なぜなら、土星が最も嫌うのは軽薄さや、怠惰さです。「難しいのは嫌い〜。楽ちんなのがいちばん~♪」とか言ってると、さっそく土星爺さんの鉄槌!です。

ちなみに、いま土星は天秤サインのまん中あたりにいます。動きが遅いので、ひとつのサイン2年半くらい、どかっと居座ります。次の蠍サインに移動するのは、来年2012年の秋です。ということは、いまサターンリターン期真っ最中の方々は、天秤土星世代です。

サターンリターン期に、オトナとして大きな責任を背負うような出来事がある人は多いです。結婚したり、昇進したり、転職したり、出産したり、家を買ったり、家族に問題が起こったり、いろいろと。基本的にはちょっと重たい、大変な出来事が起こる訳ですが、そこで逃げると、負債は一生付いて回ります。結果的に高くつきますよ。踏ん張ってきちんと責任果たして、ちゃんとしたオトナになることをお勧めします。

サターンリターン後、まだまだだよという方々でも、ご自分の土星チェック!はぜひともお勧めできます。自分の苦手や、見たくない暗部を知るのは、最初はとてもイタい!!!でも、そこを補強すると、人生は結構きっちり回って行きます。

いまはネット上にもリソースが溢れているので、基本的な事項さえおさえれば、ご自分が生まれたときの土星のサイン(生まれ時間がわかる人は、土星が居るハウスもわかるので、より細かく読める!)は、簡単に調べられます。もし、もっと詳しく知りたければ、プロを訪ねて「土星について知りたいんです!」と聞けば教えてもらえますし、もちろんオーダー頂ければ私も読みます。

土星は「定期メンテナンス」のように、ゆっくりと回ってきます。なにせ、360度を一周するのに、28-9年かかるのです。サターンリターン以外にも、90度や180度のときや、自分の太陽をはじめとする個人天体にアスペクトするとき、結構がっつり影響がきます。

「おまえ、サボってないか?しっかり形を整えてるか?社会に出しても恥ずかしくない出来映えか?」って、土星爺さんは何かの課題を投げかけながら、問うてきます。そこで胸を張って「はい!」って言えて、成果を出せたら、必ずなにか良いご褒美をくれるでしょう♪(そういうところは、トランスサタニアンと大きく違うよな~~~…w)


※ このあたりが参考になると思います。

千駄ヶ谷占星術研究所
http://webmagazine.gentosha.co.jp/horoscope/vol69_horoscope/horoscope.html


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2011/02/23(水)
西洋占星術

風エレメント人からの伝言

前回のサターンリターン記事からの流れで、これを先に書きます。

まずは四女さんの出生チャート分析。いってみましょう。(ごめんなさい。間違えて「次女」って書いてた。訂正します:2月22日)
※ ご本人から掲載OKの許可を頂いております。

風エレメント優勢な人にありがちな問題点、についても触れます。彼女より長く生きてる私からの、妹分へのラブレターでもあります。

まず最初にぱっと目につくのは、11ハウスの太陽、金星、水星。どれも双子サイン。11ハウスは、会社のような組織や肩書きから離れたオープンで、フラットなつながりの世界。社会の本流からちょっと離れた世界。そういった場所で、双子サインらしく自由闊達に情報交換したり、新しいチャレンジをするのが、彼女の喜びであり、生きがいです。

この11ハウスの太陽、金星に対して、反対側の射手にある天王星が、180度(オポジション)です。天王星は、常識離れした革命的な変革をもたらします。それも射手なので、後先なくどこまでも遠くに飛んで行くエネルギッシュさ。彼女は正真正銘の新しモノ好きで、変化や刺激を求めるでしょう。

そして、11ハウスの水星(表現やコミュニケーション力)に対して、3ハウスから天秤の月が120度(トライン)。天秤サインは、誰とでも平等に節度を保ちながら和やかな関係を築く能力があります。(またの名を八方美人…ともいうかも?!)彼女は、生まれながらにしてスマートでそつのないコミュニケーション能力を持ってる、ということです。

というわけで、四女さん。個人天体(個人のパーソナリティを表す)が全て風のエレメントにある正真正銘の風エレメント優位の人です。(10天体中5天体が風エレメント)

しかしながら、得意分野があれば、当然ながら苦手が発生します。土星などなどについては前回読んだので詳しくは省略しますが、彼女の土星と火星は蠍サイン。水のエレメントに位置しています。

うーん。彼女が蠍的な深い情緒の世界が苦手、、、はよくわかります。風優位の人にとって、水エレメントの扱いは難しい。苦手です。風優位だとウエットな雰囲気が苦手。べたべた泣くなんてとんでもない!

風が象徴するのは理性。客観性。言葉。情報。などなど。(あ、彼女はIT系の営業職だそうです。そのまんまだね~!)風はタロットでは「剣」です。刃物は便利な道具だけど凶器にもなる。

水が象徴するのは感情。共感。気分。雰囲気。などなど。水エレメントの世界は、きっと海みたいなもの。そこには個人の区別なんてなくって、共感して融合して、互いにひとつになりたがる。

明快に、すぱすぱと世界を切り分けて整理したがる風の人からすると、曖昧で茫漠たる果てしない感情の世界ってのは、理解不能であります。自分と相手の区別をしっかりつけて、お互い尊重しましょう!というのが風の世界観ですから、自他融合の水の世界観は脅威でもあります。

風は客観性を保つため、自分の実感や気持ちからは離れる傾向が強い。人や何かに没入する、というのは、風らしさからは最も遠い行為です。

ここで大きな問題が起こってきます。風優位の人は、たいていこういうトラブルにあったことがあるのでは?
水の人(特に圧倒的に女性だよねー…)にこう言われるんです。「冷たい」「人の気持ちがわからない人だ」「あなたの言うことは正しいのかもしれないけれど、私はとても傷ついた」とかさ。。。

言われるならまだマシです。ってか、フォローもできるのでまだ良い。いちばん最悪なのは、嫉妬とか中傷の形で、じわじわと…じめじめと…足元からひたひたと…無言の圧力で攻められたときかもしれません。

感情の世界には、理性的な「正しさ」の感覚は通用しないのでしょう。もちろん理性の「正しさ」だけを振り回すのは間違っているでしょう。それはわかります。でも、どんなに頑張って99歩くらい譲っても、「だって好きだから」「だってあの人、気持ち悪い」といった類いの「だって、そうなんだもん」という主観の世界は、風には耐え難い。それを堂々とお外でやられてしまうと、すっかり辟易します。(…言い過ぎかな。いや。事実だ)

とはいえ、お互いに違った得意分野を持っているので、お互いを理解して、違いを認識した上で付き合うと、弱点を補強し合って、とてもいい関係を築くことができるのです。

水優位の人から、風の人が学べることは、繊細に揺れ動く心の機微や、言葉になりにくい豊かな感性の世界。それが自分の中にもあると認識できるようになること。(決して得意じゃないとしても…)結果的に、人の気持ちを察したり、ずかずかと言葉で踏み込むよりは、そっとしておく、という技が少しは使えるようになったりするかもしれません。

逆に、水優位の人はどうやら「なんか。なんとなく。だけじゃ人との話って通じないんだなーってわかった」りするそうで、「きちんと言葉で自分の考えを説明するように努力した」とおっしゃったり。結果的にお仕事が合理的にうまく回るようになったり、なかなか意思疎通がうまくいかなかったパートナーとの関係が改善されたり。風の要素をご自分の中に取り入れることで、わりといいこと起こるそうです。そうですか。言葉って便利ですからね。

似た者同士は、理解し合うのが早いし、一緒にいても行動や感覚のペースが近いのでとても楽です。だけど、弱点も同じになるので、何かのトラブルのときに弱い。苦手だから。嫌いだから。そうやって切り捨てるのは簡単だけれど、自分が捨てたり見ないようにしていることの中に、もしかすると、とっても大切で、ステキなことも隠れています。

風エレメント優位な妹分へのお手紙、のつもりでしたが、せっかくの機会なので風らしく、広くみなさんに公開させて頂きました!クールに振る舞う風人間にも、いちおう気持ちや心はありますからね。ふふふ。と、ここで笑わずにいられないのは風人間の宿命かもしれませんが。笑いは、客観的な視点がないと生まれないですから!


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2011/02/21(月)
西洋占星術

サターンリターンに思いを馳せる(其の弐)

先日UPした双子座オンナの宴レポート、カワイイ妹たちから続々とコメントを頂きました。ありがとう!このように気軽にアクセスしてくれる姿勢や、積極的に感想や情報をお互いにシェアして楽しむやり方は、風のエレメントが優勢な人たちの特徴的な点です。

特に双子座は伝達とコミュニケーションの星(水星)の申し子です。風エレメントの中でも、早さやフレッシュさ、ネットワークをフル活用して、情報を集めるのがなにより大切だし得意です。(もしこの能力を使ってない双子座人はぜひ使ってね) ということで、カワイイ妹たちありがとう。きょうの記事は、あなたたちが主役ですよん^^

さて。前回はサターンリターンについてお話しました。では、実際のサターンリターンってどんなものなの?実際のモデルさんたちを例に挙げて、検証していきましょう。

一番バッターは、双子座姉妹ユニットの四女さん。太陽、水星、金星が双子サイン。月が天秤サイン。
個人天体(個人のパーソナリティを表す)が全て風のエレメントにある典型的な風の人です。
※ 彼女の出生チャート分析は、別記事としてUPしました。

なにしろ、軽やかで爽やか。楽しそうな情報をキャッチしたら、すぐ駆けつけちゃうような神出鬼没のフットワークの軽さが特徴です。コミュニケーション能力にも長けていて、天性のバランス感覚で、人間関係をスマートに、スムーズにこなしていけます。

彼女ってば、先日の双子座宴のあとすぐに、丁寧な手書きのお礼状とプレゼントを贈ってくれました。びっくり&うれしかった!ありがとう。そういうことが、自然に出来ちゃう人。それが彼女の大きな才能です。

そんな彼女はまだサターンリターン前のお年頃。では、彼女のサターンリターン期の予報をしてみましょう。

彼女の土星は、蠍(さそり)サインにあります。蠍座といえば、、、そう。あの有名な「さそり座のオンナ~~~」です。12サインでもぶっちぎりの持久力と耐久力。(形を変えたまたの名を執着とも…)その粘り強さに真っ向勝負できるのは、牡牛サインだけかもしれません。

「あのね。確かにフットワークの軽さや、誰とでも平等に広くお付き合い出来るのはあなたの良さだけど、サターンリターンの時期になると、何か ひとつのことやひとりの人に対して、強制的に深く集中させられる出来事が起こるよ。そしたらどうする?」

と、とりあえずジャブを打ってみます。私。だって、なにせ彼女、毎年趣味が変わるんですって。とにかくフレッシュで新しいことが大好きな好奇心人なんですね。

「えええーーーっ!!! 苦手です!そういうのダメ!私ダメです!」逃げる彼女。ここは素直にそのまま追いましょう。「そうだよねー。イヤだよねー。…でもねー、あなたの中には、そうやって深く深く何かを追求して極める能力があるよ。それ使わないまま生きてると いつまでも苦手意識を刺激されるようなテーマのトラブルとか、
いやーなことが いつまでも起こり続けるよ。それでもいいの?」

彼女の蠍サインには、土星だけでなく、火星(ファイトを燃やして熱中して挑戦する)も同時にあるのです。蠍的なテーマに向き合わずにいると、彼女自身は年齢とともに、なんとなく鬱屈した気分になるでしょう。

火星は♂マーク。男性的なエネルギーではあるけれど、特に仕事を頑張ってる女性には不可欠な要素であります。
それ以前に、彼女は知らず知らずに、ミステリアスでディープな感情を持った男性に惹き付けられる傾向があるはずです。女性の火星は、好みの男性タイプも表しますから。

すると「彼と別れたいんですよね。。。でもなんかずるずるしてる。。。」そんな発言が彼女から飛び出しました。なるほど。

彼女の蠍サインは、4ハウス。つまり家。帰って寝る場所。心の拠り所。いまは苦手感があるとしても、そこをしっかり固めれば(土星)、彼女自身の基盤はしっかりしたものになり、先の人生が楽になるということ。

「サターンリターンで起こるのは、結婚問題かも?相手はもちろん、自分や相手の家族ともじっくり深く関わるテーマかな?広くいろんな人と付き合えるだけじゃなく、要所要所では、人の心の中にじっくりと深く入り込んで、生の感情的なお付き合いも出来るようになるチャンスになるかもよ」

ここは大事なところ。押しますよ~。ぐぐっと!

さらに読みます。彼女の6ハウスは海王星と木星。6ハウスは労働を表します。お仕事。どちらも豊かに広げる作用です。(むちゃくちゃ働く…感じですね、彼女)この山羊サイン6ハウスの天体たちが、彼女の4ハウスの天体にソフトアスペクトしている。もしも彼女が、うまくサターンリターン期の課題をクリアできたら、30代にもお仕事をばりばり頑張りながら、パートナーと強力な信頼関係を築けるという青写真が描けそうです。でも、もし苦手な深い関係作りから逃げるなら、家庭は苦しい居場所で、さらに忙しい仕事に逃げる。ますます家庭は苦しい。の悪循環。どっちがいいかって…そりゃあ賢明な彼女はすぐに理解してくれました。宴のあとに、さっそく彼といろいろお話したそうです。よかったね。

次女さんは蟹土星。同じハウスに蟹の月(とても繊細で、揺れ動きやすく感受性の強い心)があります。とにかくお家ラブの人。ふだんはおおらかそうだけれど、内面はとても慎重で堅実な人です。そんな彼女は、おそらくサターンリターンと思われるお年頃に、お仕事を辞めて、海外生活を経験してきたそうです。ずいぶん思い切りましたね!その経験がご自分の大きな糧になってるそうです。いかにもサターンリターン期らしいエピソードです。イイ話だね。

三女さんは乙女土星。乙女サインは他にも木星と火星があり、強調されています。なにがあったかは聞いてませんが、おそらくお仕事に関わることじゃないかしら? 乙女サインだから。乙女サインは、自分の能力が世の中でどこまで役に立つか?をぎりぎりまでストイックに突き詰めていくサインです。そりゃもうそのストイックさは12サイン随一です。

長女役の私は双子土星12ハウス。サターンリターンの時期は、初めて鍼灸院でフルタイムで仕事を始めたときと重なります。仕事は苦しかったです。誰にも気づかれないように、トイレで何度も倒れました。そのころは、サターンリターンのことなんか知らなかったけど、「ここで頑張ってやり抜いて、人並み以上にできるようにならなくちゃ、絶対この先の人生が危うい。死ぬ気で頑張らなくちゃ!」という固い決意だけがあったので、なんとか乗り切ることができました。おかげで、いまでも細々とではあるけれど、ひとりで仕事ができています。

***

土星の試練は決して甘くない。だけど、苦しくても地道に努力し続ければ、必ずその見返りを授けてくれるのも土星です。その人の人生の最終的な完成型の姿を示すのも土星です。こんな婆さんになりたい。こんな爺さんになりたい。そんなことを夢想してみるのも悪くないかもしれませんよ。

つづく。

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2011/02/21(月)
西洋占星術

サターンリターンに思いを馳せる(其の壱)

占星術の用語に、「サターンリターン」ってのがあります。サターンは土星。輪っかがついてる星ですね。

土星!!!

誰でも28-29歳前後に、サターンリターンというイベントがやってきます。生まれたときに土星があった位置に、ぐるっと360°一周した土星が戻ってくるのです。(ネイタル土星にトランジット土星が合ね。土星回帰)

占星術関係なくても、20代終わりごろたいてい人生の転機がありますよね。転職したり、結婚したり、起業したり、家買ったり、なんかえたいの知れないトラブルに巻き込まれたり、家の事情に振り回されたり。いろいろ。たいていは嬉しい楽しいばかりじゃなくて、オトナとしての責任が、ずっしりと肩にのしかかってくるイベントでしょう。

サターンリターンこわ~~~い」とか言ってるうちは、まだまだお子様。年齢重ねてても、サターンリターンの試練を越えてなければお子様です。ええ~っ? そうなの? そうですよ。はい。

ちょっと回り道して、象徴としての「土星」について。土星は太陽から遠く運行が遅いので、年老いた神の名がつけられました。英名サターンはローマ神話の農耕神サトゥルヌスに由来。ローマ神話に登場するサトゥルヌスが「将来は自分の子に殺される」という預言に恐れを抱き、自分の5人の子を次々に呑み込んでいったという伝承があります。

有名な絵画として、ゴヤの『我が子を食らうサトゥルヌス』があり、(載せたいけど、かなーりエグいのでやめとく。ご自分で探してね)自己の破滅に対する恐怖から狂気に取り憑かれ、伝承のように丸呑みするのではなく自分の子を頭からかじり、食い殺す凶行に及ぶ様子がリアリティを持って描かれています。

習合されるギリシャ神話の農耕神はクロノス。クロノスは、図像学的には通常長い鎌を持った老人の姿で現されます。クロノスが『老人』、『時』さらには『死』と結び付けられる事が多いのは古代神話の最長老であるところから、あるいは神名のクロノス(kronos)と、『時』を表すギリシャ語クロノス(chronos)とが混同されたから?とも言われます。

ま、そんなわけで、神話や占星術での土星は、もれなく陰鬱で口うるさく気難しい爺さんを想像して頂ければOKかと思います。(本物の土星は、むちゃくちゃ美しくてカッコいいと思うんですけどね~)

象徴的に考えると占星術での土星は、自分のシャドウ(ふだんは抑圧してこっそり隠してるつもりの、自分の苦手意識やコンプレックス)です。おもしろいもので、自分の欠点って、自分ではうまく隠してるつもりでも、逆に周囲にはぜーんぶ丸裸でモロに丸見えだったりします。

誰にでも心の中に土星があります。うるさい爺さんが、自分の苦手をあら探しして、ああでもない、こうでもない、と細かくいちいち文句を付けてくる。お前なんてダメだ。全然なっとらん。あれもできない。これもできない。ちっとも進歩してない。たいていは、そんなの見たくない。怖い。めんどくさい。辛い。逃げたい。私は、俺は、もっと自由にのびのびと生きたいんだ!とかなんとか言ってる若者に対して、土星は容赦なく無理難題(と本人は感じる)を突きつけてきます。うざいですよね。逃げたいですよね。

だけど、苦手だからといって逃げ回ってばかりいると、土星さんはその姿をとにかく自分にとっては煙たくてたまらないような年上の人や、理不尽(と自分には思える)な出来事に変えて、どこまでもついてきます。サターンリターンの時期を越えても、いつまでもいつまでもずーーーっとついてきます。これホント。

そこで、ぐっと踏みとどまって、自分の苦手分野に向かい合って、土星の口うるさくて細かくて完璧主義な叱咤激励の嵐に耐えつつも修行を続けると、だんだん土星爺さんのツッコミが怖くなくなります。うるさいだけで、重苦しくて、堅苦しくて、自分の自由を不当に奪う奴のように思えていた土星が、ある日突然、心強い仲間になるのです。

この社会の中で、こつこつと継続して努力して結果をきちんと出すこと。簡単なようで、なかなか簡単ではないですが、つまらない(と思える)反復作業や、時には自分の気分や体調に逆らっても、淡々と続けること。これができると、社会の中に自然に収まる生活パターン、その人なりの立派な立場や取り巻く環境が、自然と形成されてきます。周囲からの信頼が寄せられたり、それ相応の立場や裁量が与えられたり、自分の居場所が確立される。土星らしい能力が自分の中に育ってくると、この世でちゃんと生きられるようになってきます。

で、さらに年重ねてくると、自分がお若い誰かにとっての土星の役になって、煙たがられたりもする訳ですよ。おもしろいものです。なにごとも順ぐりでです(笑)

いちばん読みやすいんだけど、実はとってもじわーっと怖くておもしろい土星に関する本はこれです。ハサンの部屋、コリツの部屋、インガの部屋…などなど、一見ぎょっとするタイトルが並びますが、実例やわかりやすい説明が豊富。サターンリターン前後の方々はもちろん、もう卒業後の方々にも。


運命が変わる 土星占い (まついなつき)



さらに深く知りたい方にはこちらがいいかな。はっきりいって、結構怖い本。(特に12H土星な私。怖くて泣いた…w)どの項目も、かなーり重量級でずっしりきます。覚悟の上でどうぞ。人間の心の深淵の闇、少しでも覗き見してみたい人にはお勧めです。


サターン 土星の心理占星学(リズグリーン著 鏡リュウジ訳)



私は、なんか気軽な本読みた~い!と本屋で、なぜか買っちゃったのがこれ。(いきなりリズグリーンかよ! というツッコミはおいといて)この本が思いっきり転機になって、占星術にハマったんでした。はい。

つづく。
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2011/02/20(日)
ブックレビュー

双子座生まれ四姉妹の宴☆

なんだか不思議なことに、最近仲良くなったカワイイ女子たちの中に、どうやら少なからぬ人数の双子座生まれがいることが発覚しました。揃いも揃って、私を入れて4人! にわか4姉妹のできあがりです!

双子座っていうのは… 風(理性)のサイン。情報を広く集めてきて、混ぜて、流通させて、交流させて、みたいなことが得意です。個人の能力を、極限まで伸ばしていきたい!という欲求があります。みんなよくしゃべります。平行していくつものことを同時にできます。常に2人の自分がいるようなので、冷静。熱烈にのめりこみにくい。そんなかんじの人たちです。

そして、3人のカワイイ妹分たち全員の個人天体の配分はこんなかんじ。


私 / 太陽、金星、水星(双子) 月(牡牛)
次女/ 太陽、金星(双子) 月(蟹) 水星(牡牛)
三女/ 太陽、金星(双子) 月(蟹) 水星(蟹)
四女/ 太陽、金星、水星(双子) 月(天秤)


太陽(人生のテーマ)と金星(趣味嗜好)が綺麗に全員揃って双子サインなので、カラーが統一されています。ただし、次女さんと三女さんは、蟹月なのでハートがとっても繊細。おまけに水星が、のんびりマイペースな牡牛だったり、雰囲気で語る蟹だったりするので、いかにも双子!なシャープさとは違います。ぱっと見の印象は、むしろおっとりしておだやかーな癒し系に見えるふたりです。

四女さんになると、月も同じ風サインの天秤なので、風のサインらしさがますます際立ちます。友達が多く、新しいものや珍しいもの大好き。刺激を求めて、活動的にあちこちに出没する好奇心旺盛女子です。

この宴のお店は、牡牛座(美味しいもの、綺麗なものに目がない)に木星(豊かに広げる星)と水星を持っている次女さんが探してきてくれました。双子の情報収集能力と、牡牛のこだわりが組み合わされると、どうやら
こうなるらしい。さすがー!(得意分野なんでしょうね。ありがとう)

まぁーーーそれにしても凄かったのは、これ。4人全員揃って、太陽にトランスサタニアン(天王星海王星冥王星)のどれかがばしーーーーっ!とアスペクトしていました。。。ってか、他の普通のカワイイ天体とのアスペクトはない。トラサタのみ。


私 :太陽ー冥王星90°  人生のどん底からでも這い上がる生命力がなきゃ!
次女:太陽ー冥王星120° 海王星180° 広い度量とロマンを兼ね備えてなきゃ!
三女:太陽ー海王星180° 知識溢れるスケールの大きなステキな人じゃなきゃ!
四女:太陽ー天王星180° 革新的で見たこと無いような刺激を与えてくれなきゃ!


んなかんじですかね。はい。(全部、ご本人たちのご意見確認済みです)つまり、全員揃いも揃って、「普通のオトコじゃぜーんぜんダメ。もの足りないの。もっとものすごーーーくパワフルで、能力があって、この私をはるかに超える人じゃないとイヤなの~!」って意味でございます。

トランスサタニアンとは、常識的な世の中(土星)よりもさらに遠くの星。常識では考えられないような新奇で根源的なパワーを、この世界に持ち込む強力で不可解な星たちです。(天王星海王星冥王星)※ 無意識(集合的無意識)と結びつけられて解釈される場合も多いです。

これらが、自分のテーマ、もしくは理想の男性像を示す「太陽」にアスペクト→常人離れした自分になりたい and/or 常人離れしたスケールの男性を求める。という解釈になるでしょう。一般的には、結婚相手が太陽で、好みのタイプの男性が火星、と読むのが古典的。

とはいえ、現代では女性の太陽=結婚相手とだけ考えるのはちょっと無理があります。女性でも自分自身の人生をクリエイトしていくときには、太陽が重要です。ですから、太陽にトランスサタニアンしかアスペクトがなければ、この世の常識外のレベルを求めて努力する、必要があるとも言えます。

なんだかもう楽しすぎました。カワイイ妹たち、本当にありがとう。次回はこの宴の続きをレポートします。


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2011/02/19(土)
西洋占星術

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