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(続)天南星の気性は激しく…

夏の初め頃に鑑定においで下さった方から、カードが届きました。きっちり丁寧に綴られた文字と文章、ぴしっとまっすぐ隙なく封がされた封筒、端正な文面からは、日々いっしょうけんめいに頑張ってらっしゃる様子が伝わってきて、とてもうれしくなりました。ありがとうございます。

そして、ふと気づいた。ずいぶん渋いカードだなぁ~! って。ん??? これは??? もしかして!!!

天南星☆

なんと!「天南星」 そうか~~~!

このブログをご覧くださる方々にとっては「天南星=てんなんせい」かもしれませんが、ちょっと検索してみればすぐわかります。「天南星=てんなんしょう」という野草と、生薬があるのです。このカードの裏に書いてあった説明はこんなかんじ。

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マイヅルテンナンショウ(サトイモ科テンナンショウ属)
川原などの湿った草原に生える多年草。肥大した地下茎であるイモがあり、これに乾燥などの処理をほどこしたものが生薬「天南星」として用いられる。
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うわぉ〜〜〜!やるなぁ~!センスいいっ!じわじわと笑いがこみあげてきました。

このカードの送り主さんは、ご自分の人体星図の中に天南星が2つ輝く堂々たる天南星の才媛なのです。中心星が司禄で、ぱっと人目を引く美人さんでもあります。

きっと、私が先日書いた天南星=女王様論 ⇒★ をご覧になって、お手紙下さったんだろうな~と思いました。そんなこと本文ではぜんぜん触れずに、さら~っと「天南星」カードをお送りくださるセンスが素敵だわ~。にくいね~。ぐっときます。

ちなみに… 生薬としての「天南星(てんなんしょう)」は、毒があるそうです。うまく加工してきちんと状況に応じて適量を使ってこそ薬になるのは、「天南星(てんなんせい)」と同じかもしれません。

さらに「天南星(てんなんしょう)」には、こんな説明がついています。「天南星の気性は激しく、人の舌を痺れさせる」

なんとーーー! これは、れっきとした生薬の説明文ですが、そのまんま算命学の「天南星」の解説のようでもあります。毒と薬は裏表なのですね。天南星族のみなさま、その強烈な勢いとパワーをうまく使いこなして、人を助ける強い力にしてください。

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2011/09/10(土)
算命学

渋川春海 ~ 牽牛星考

「そもそも暦っていったい何なの?」っていうのは、ひそかに長年抱いてる素朴な疑問でして… いまさらへたれベンキョー中ですが、その流れで読みました。これ。


『天地明察』 冲方丁(うぶかたとう)


なんか人気あるみたいだけど、暦の話なんでしょ? じみー。あら? 2012年秋、映画公開決定だそうで。んー。角川から出てるのかー。へえー。(角川映画商法ってご存知?)てなわけで、入手したもののなんとなく長らく放ってありました。

で、いまになって読んでみたけど素直におもしろかったです。ひとことで言えばちょっと風変わりな「成長物語」であります。

それまで800年間使われてきた宣明暦を改め、中国由来の授時暦を元に独自の研究と観測を元に日本に合わせた大和暦(=貞享暦)を作ったひと、なんだそうであります。(どうやら囲碁的、数学的、天文学的な専門分野の記述の部分にはツッコミどころたくさんあるそうです。私にはさっぱりわからん…)

で、なーーーんと、渋川春海の生年月日ちゃんとわかるのですね。寛永16年閏11月3日(1639年12月27日)だそうで。というわけで、占的観点から覗いてみます。(ネタバレあり)


渋川春海

丙戌(ひのえいぬ)日の生まれ。そうきたかー。「高い教養を身につける常識から外れるのでいけない」とかテキストに書かれる丙戌ですけど、常識はずれ上等!それもいいじゃないのー、と思います。

古きを改めて新しいものを作り出す人は、ただただ常識的なだけでは絶対無理。囲碁のプロで、算術と天文観測を生涯研究しながら日本で初めての暦の策定という一大事業を成し遂げた渋川春海は、苦難のなかでも見事に、「高い知識と教養を持つ丙戌の常識破り!」の姿を体現したのでは。(高度な学問自体がそもそも常識はずれ、の性質がありますね)

中心星は牽牛星。大きな組織の中で大きな仕事を成す星です。名誉とプライドの星、と言われます。後の成功の為には、目の前の負けをあえて選ぶような、深謀遠慮に基づいた行動が可能な方々。(裏返せば、陰星+攻撃性なので…どうかお気を付け下さい)

※ 同じ牽牛星でも複数あったり、中殺されてたりすると車騎星テイストを帯びて、やや雰囲気
は変わりますが、牽牛星であることは変わらない。

特に『天地明察』の後半で描かれる渋川春海の姿、新しい暦の策定までに様々な人々をまとめあげ、失敗しても挫けずに次の機会を狙い、改暦までには幕府や公家や世間まで巻き込んで周到な根回しの元に着実に計画を進めていく様子は、まさに見事な牽牛星の面目躍如です。

牽牛星は、基本的にスキがない。カッコいい。いわゆる「イイオンナ」的になる。牽牛星は周囲の目、つまり周囲の評価や実績が大事。(個人のスタンドプレーをするのは車騎星 ⇒★)だからこそ、の悩みもたくさんあるでしょう。

負けず嫌いの魂は、車騎、牽牛には欠かせない強い特徴ですが、『天地明察』では、同時代を生きた希代の算学者である関孝和と渋川との対決も物語の大きな要になっています。決してかなわないライバルである関に、渋川は何度となく負けるだけでなく、罵倒されたりもする。でも関は渋川のことを認めていて、黙って助ける。

さらに言うなら、暦の制作者として名前が残る(名誉を得る=牽牛星)のは渋川だったけれど、算術の才能にかけては関の方が上だった、という解釈もされています。『天地明察』はその説で書いていますね。(関孝和の生年月日は不詳だけど、龍高星ぽい香りを感じます)

負けても負けても、はるか未来の大きな目標の為に立ち上がる。さらには、お世話になった方々の恩義に報いる為に責任を引き受ける。そして最後には着実に成功と名誉を手にする。そんな姿も非常に牽牛星らしい。なんせ四柱推命で牽牛星に相当する名称は「正官」です。なんたって正統派のカッコ良さであります。(車騎星は「偏官」でアウトロー気質。正統派の正官が苦手とするのは調舒星=「傷官」です)

牽牛星が強かったら「社会に背を向けてでも、自分の流儀にこだわるんだ!」的な方向性は、ちと適性が違います。あくまでも現実社会の中で評価されるように、切磋琢磨すること。いろんな人の中で揉まれる中で、時間をかけてだんだんと頭角を表すことこそが、牽牛星らしい輝き方でしょう。






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2011/09/06(火)
算命学

木星と暦のお話

雑誌の後ろに出てたりする「○○座のあなたは~」ってタイプの占いは、いわゆる太陽星座をもとに書かれてます。年単位だと「今年ラッキーなあなたは~」とか書かれてたりしますが、これはたいてい木星の居場所が基準になってます。

今年はイレギュラーで、木星さんは牡羊サインを駆け抜けて行ってしまいましたが、普通はひとつのサインに約1年間滞在します。というわけで、公転周期は11.86年。つまり約12年です。

木星は昔ながらの解釈でいえば「大吉星」ですが、現代的な解釈では、その意味は「(良くも悪くも)拡大する」であります。だから木星がやってきたからといって「幸運の星」として棚ボタ的ラッキーが黙っていてもやってくるわけでもなく、ただ単にものすごーく忙しくなったり、なんかゆるーく散財しちゃったり、なんだか身体が膨張したり=つまり太ったり…!!! ぜんぜんラッキーじゃないじゃないかーーー!ってことも大いにあり得る。

ちなみに石井ゆかりさんは、木星が巡ってくる時期のことを 「幸運期、
あらため耕耘期」と呼んでいて、私はその表現がとても好きです。

はるか昔、紀元前の時代から、天文観測によって木星の公転周期が約12年だということは知られていて、木星は高貴な星として尊ばれていたそうです。メソポタミアではマルドゥク神、古代ギリシアでは神々の長であるゼウス神
として崇められていました。

古代中国でもそうでした。木星は「歳星(さいせい)」と呼ばれていました。昔々の暦は、天球を12分割してそれぞれに番地のように名前を付けて、(十二次と呼ばれます)どの区画に木星が居るかで、年を数えていました。「歳星紀年法」と呼ばれる古い暦のスタイルです。

歳星紀年法の手書き図
あっ。。。蟹マーク入れ忘れた。。。スミマセン。。。

そのうち、十二辰(じゅうにしん)という区分が使われるようになりました。いまでいうところの「十二支」が当てはめられています。ちなみに、年賀状に描く絵みたいな「十二獣」になったのは便宜上であったそうで、もともとは動物とは関係ない番地名みたいなのが十二支です。


十二辰の手書き図

東から昇って西に沈む太陽の動きと連動してますね。一日の時間、一年の季節の推移も十二辰、つまり十二支を当てはめて表現されるようになってます。

それでも、実際の木星は、西から東に動いていくので、十二辰と同じ方向(東から西)に動く架空の星(太歳=たいさい)というのを設定しました。

太歳紀年法の手書き図

実際の木星と線対称の位置に「太歳」がいる、と決めまして、例えば「寅」の位置に太歳が居れば、「今年は寅年」と言うようになったのです。これが「太歳紀年法」と呼ばれる暦のスタイルです。

すごいねー!よくできてるー! と感動したのですが… ここがなかなか難しい。木星の公転周期はぴったり12年ではないので、必ず誤差が出てきます。長期間の暦として運用していく上では、いろいろ問題が起こりました。

で… あるときその誤差の修正をするのをやめて、十二支と十干というのを組み合わせた「六十干支」というのを使って、これを機械的にどんどん当てはめていく「干支紀年法」という暦に変わった、んだそうです。(これがまだまだ紀元前の時期の話だっていうんだから…すごいよね…)とかなんとか。ここ数日にひとりでぶつぶつとベンキョーしてみた内容です。

それにしても暦ってすごいなーーー!!!と、改めてつくづく感心します。古代では、暦を統べるものこそが王様でした。「暦を制定する」ということは、つまり国の時間を支配するという意味でした。暦を計算する文官にとっては、日食や月食の予報はなにより重大な責務だったといいます。

※ 「天地明察」の渋川春海について書きました。⇒★

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2011/09/03(土)
陰陽五行

「顔風水」ってなに?~あなたの顔は何タイプ?

最近買っておもしろかった本のご紹介。

まずはこれ。ananaで顔相! 新鮮なんじゃないかな?
手相シリーズはいろいろあるけどねー。→★


anan 顔相BOOK


それにしても「顔相」テーマで、若い女性が興味をもつようなおっしゃれーな紙面にするのってかなりの冒険だったのでは? すごい。おしゃれーに仕上がってます。例えば巻頭の特集。「顔風水」と称しての五行の五分類はこんなかんじ。

木(長方形の顔) ポイントは目
「芯の強さとひたむきな想いを伝える目が主役。自然体の美を追求して」
このタイプの有名人~竹内結子、綾瀬はるか

火(逆三角形の顔) ポイントは頬
「女優顔で主役を張る姫タイプ。華やかオーラが最大の武器!」
このタイプの有名人~北川景子、新垣結衣

土(正方形&台形の顔) ポイントは唇と肌
「癒しのオーラで周囲を魅了。親しみやすい顔力をめざして」
このタイプの有名人~上戸彩、前田敦子

金(菱形の顔) ポイントは鼻
「他を圧倒するパワーの持ち主。天性のカリスマ性で常に注目の的」
このタイプの有名人~浜崎あゆみ、板野知美

水(丸い顔) ポイントは耳と髪
「ピュアさとフェロモンを持ち合わせるザ・小悪魔。しなやかな存在感で異性を魅了」
このタイプの有名人~宮崎あおい、吉高由里子

へえーーー! いろいろ考えたんだなぁ~!と感心しきりです。イラストも綺麗だし、おもしろかったです。

顔型と実際の生まれ日の日干や命式の対応関係を調べてみたいな~…とか密かに考えたのは、自分用の宿題であります。ちなみにいっしょに立ち読みした友達は、明らかに「金」の顔立ち。彼女の日干は「庚(かのえ)」なのでぴったりでした。丸顔=水っぽいワタシは、日干は火でも、よく見ると実は水が多い命式だったりするけど、うーんどうかな。

あとは眉の形、おでこの形、髪の毛の色とかの話が続いて、それからこないだ書いた「耳占い」も出てましたー。→★ あとはメイクの話とか、いろいろ。お風呂の中で半身浴しながら延々と眺める、のにいいかもですね。

そうそう。まだまだどんどん汗を出しておくと、これから涼しくなってからの夏バテが軽くて済みますし、だんだん涼しくなると今度は冷えのお悩みも出やすくなりますので、みぞおちまでお湯につかる半身浴はお勧めです。

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2011/09/02(金)
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