二十四節気と伝統的な暦

本日2011年2月3日は節分です。新月(朔)なので、月を基準にする暦では1月1日。節分は本来、各季節の始まりの日(立春・立夏・立秋・立冬)の前日。でも、江戸時代あたりからは主に立春の前の日を指すことが多くなったそうです。

暦とは、大きく分けるとこの3種類。

太陽暦(太陽の運行を基準)
太陰太陽暦(太陽の運行と月の運行を両方基準)
太陰暦(月の運行を基準)


● 太陽暦

現在の世界で広く採用されているのは、太陽暦の一種であるグレゴリオ暦。現行の西暦は、グレゴリオ暦。その仕組みは、1年を365日とし、4年に1回閏年を置いて366日とする。ただし、400年に3回は閏年とせず平年とする(結果的に、400年間に閏年は97回となる)

グレゴリオ暦に対する批判として有名なのは、「グレゴリオ暦は、キリスト教の世界観にのっとって作られている暦だから世界基準にするのにはふさわしくない」とか、「太陽の周囲を地球がひとまわりする長さ(365.24219……日)を基準にしているので、数値としては正確かもしれないが、実際の生命のサイクルとのつながりに欠ける」といった内陽があります。

いっぽうで、循環する月の満ち欠けの運動に、生命活動は連動していると思われるので、太陰暦のほうが人間に適している、という主張もあります。ただし、月の運行を基準にすると、四季のある地域ではカレンダーと四季の移り変わりがずれていくので、ここが難点です。

日本では、明治5年(1872年)に、従来の太陰太陽暦を廃して翌年から太陽暦を採用することが布告されたものの、採用まで1ヶ月ほどしかなく、あまりにも急だったため、社会的な大混乱をきたし、いろいろなトラブルが生じた、とのことでした。


● 太陰暦

では、月の満ち欠けを基準にしてる太陰暦をみてみましょう。太陰暦の1年は回帰年より約11日短いので、ある年のある月日の季節は前年より11日早く、約8年で四季1つぶん早くなり、約33年で季節を一周します。

太陰暦を現在も実際に使ってる地域は、ヒジュラ暦 - イスラム世界における公式の暦、ヴィクラム暦 - ネパール国内の公式の暦だそうです。うむむ。別に毎年のお正月の時期がずれて、真夏に正月でもいいんでしょうけど…農業とか漁業のことを考えると、カレンダーと季節が一致しないのも困る、というわけで、考え出されたのがこれ。

周期のずれが3年で約1か月となるので、約3年に1回、余分な1か月閏月を挿入してずれを解消した。(閏月を19年(メトン周期)に7回挿入すると誤差なく暦を運用できることが古くから知られ、世界各地で行われた。ということで、太陰暦のデメリットを補完しようとできたのがこれ。


● 太陰太陽暦

太陰暦を基にしつつも閏月を挿入して実際の季節とのずれを補正した暦。現代でいわゆる「旧暦」というと、この暦を指します。

24sekki
旧暦は地球を救う (上の画像、お借りしてます)
http://88d.jp/feature01/feature5.html
↑ 詳細な説明はここに載ってます。

旧暦では約3年に一度「閏月」を入れることでこよみと季節のズレを補正するが、それでもやはり次の閏までの間に発生する11日ないしは22日程度のズレはどうしても回避できない。そこでよりリアルな季節を知るために、"月のこよみ"である旧暦とは別に、古来、"太陽のこよみ"もあわせて使っている。それが「二十四節気」と呼ばれる基準です。

ごく簡単に言うと「1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分けて命名したもの」でしょうか。分け方には、恒気法と定気法がありますが、現行では定気法が主に用いられています。

東洋の占いでの「節入」や「節」というのは、おの二十四節気のことです。また、西洋占星術でのサインの切り替わり点もこの「節」と連動しています。


======= 二十四節気 =======

【 春 】

立春(りっしゅん)2/4 頃 315° →水瓶座中盤
春の気たつを以て也(暦便覧)この日から立夏の前日までが春。
春の気配が初めて感じられるようになる時期。暦のうえでの春の始まり。

雨水(うすい)2/19 頃 330° →魚座はじまり
陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となれば也(暦便覧)
雪が雨にかわり、雪解けが始まる時期。

啓蟄(けいちつ)3/6 頃 345° →魚座中盤
陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也(暦便覧)
大地があたたまり、冬眠していた虫が穴を出て動き始める時期。

春分(しゅんぶん) 3/21 頃 0° →牡羊座はじまり
日天の中を行て昼夜等分の時也(暦便覧)
この日をはさんで前後7日間が彼岸。昼夜の長さがほぼ同じ頃。

清明(せいめい)4/5 頃 15° →牡羊座中盤
万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也(暦便覧)
世界が清く朗らかに見えるという意味で、桜を始めさまざまな花が咲く時期。

穀雨(こくう) 4/20 頃 30° →牡牛座はじまり
春雨降りて百穀を生化すれば也(暦便覧)
あたたかい春の雨が穀物を潤すという意味で、春雨の降る日が増える時期。


【 夏 】

立夏(りっか)5/6 頃 45° →牡牛座中盤
夏の立つがゆへ也(暦便覧)
夏の気配が初めて感じられる時期。この日から立秋の前日までが夏。

小満(しょうまん) 5/21 頃 60° →双子座はじまり
万物盈満(えいまん)すれば草木枝葉繁る(暦便覧)
陽気が盛んとなり、草木が成長して生い茂る時期。

芒種(ぼうしゅ)6/6 頃 75° →双子座中盤
芒(のぎ)ある穀類、稼種する時也(暦便覧)
梅雨入り前で、芒(のぎ)のある穀物、つまり稲や麦などの種をまく時期。

夏至(げし)6/21 頃 90° →蟹座はじまり
陽熱至極しまた、日の長きのいたりなるを以て也(暦便覧)
一年中で一番昼が長い時期だが、日本の大部分は梅雨であり実感されない。

小暑(しょうしょ) 7/7 頃 105° →蟹座中盤
大暑来れる前なれば也(暦便覧)
梅雨明けが近く、本格的な暑さが始まる頃。集中豪雨のシーズン。

大暑(たいしょ)7/23 頃 120° →獅子座はじまり
暑気いたりつまりたるゆえんなれば也(暦便覧)
本格的な夏が到来し、暑さが最も厳しくなる時期。夏の土用の時期。


【 秋 】

立秋(りっしゅう) 8/7 頃 135° →獅子座中盤
初めて秋の気立つがゆへなれば也(暦便覧)
この日から立冬の前日までが秋。一番暑い頃であるが、あとは涼しくなるだけ。

処暑(しょしょ) 8/23 頃  150° →乙女座はじまり
陽気とどまりて、初めて退きやまんとすれば也(暦便覧)
処暑は暑さが止むと言う意味。暑さが峠を越えて、ひと段落する時期。

白露(はくろ) 9/8 頃 165° →乙女座中盤
陰気ようやく重なりて露こごりて白色となれば也(暦便覧)
秋の深まりとともに大気が冷え、草花に露が白く降りるようになる時期。

秋分(しゅうぶん)9/23 頃  180° →天秤座はじまり
陰陽の中分となれば也(暦便覧)
冷気を感ずる日が増える。昼と夜の長さがほぼ同じ。この日は秋彼岸の中日。

寒露(かんろ)10/8 頃 195° →天秤座中盤
陰寒の気に合って、露むすび凝らんとすれば也(暦便覧)
寒さが増し、草木に降りる露が冷たく感じられるようになる時期。

霜降(そうこう)10/23 頃 210° →蠍座はじまり
つゆが陰気に結ばれて、霜となりて降るゆへ也(暦便覧)
霜が降り始め、秋が終わりを告げる時期。


【 冬 】

立冬(りっとう)11/7 頃 225° →蠍座中盤
冬の気立ち初めていよいよ冷ゆれば也(暦便覧)
この日から立春の前日までが冬。冬の気配が感じられるる時期。

小雪(しょうせつ)11/22 頃 240° →射手座はじまり
冷ゆるが故に雨も雪となりてくだるがゆへ也(暦便覧)
陽射しは弱まり、冷え込みが厳しくなる季節。

大雪(たいせつ) 12/7 頃 255° →射手座中盤
雪いよいよ降り重ねる折からなれば也(暦便覧)
朝夕には池や川に氷を見るようになる。大地の霜柱を踏むのもこの頃。

冬至(とうじ) 12/22 頃 270° →山羊座はじまり
日南の限りを行て日の短きの至りなれば也(暦便覧)
この日より日が伸び始めることから、古くはこの日を年の始点と考えた。

小寒(しょうかん)1/5 頃  285° →山羊座中盤
至より一陽起るが故に陰気に逆らう故益々冷る也(暦便覧)
寒さが最も厳しくなる時期。「寒」の入り。この日から節分までが「寒」

大寒(だいかん)1/20 頃 300° →水瓶座はじまり
冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也(暦便覧)
一年で一番寒さの厳しい頃 。逆の見方をすれば、春はもう目前。

======= 二十四節気 =======


ということで、明日は立春。東洋占では立春を一年の始まり、としてカウントすることがほとんどです。きょうまでは「庚寅」の年でしたが、明日からはあたらしく「辛卯」の年が始まります。

2011/02/03(木)
陰陽五行

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