調舒星の憂鬱

話題になってる時の人のチャートや命式は、できるかぎりチラ見だけでも覗くようにしています。
最近では、やしきたかじんさん。私は完全な関東人でございまして「関西ですご〜く人気のあるおっさん」くらいの認識しかありませんでしたが、きっと禄存星(いつもまわりにいっぱい取り巻きをはべらせて)や、天南星(The毒舌!)がありそうだ、なーんて予想しつつ、生年月日を調べるためにぐぐりながら、「破天荒に見えても、本当は繊細で優しい人でした」という記事コメントを見つけ、ん?ということは、この人きっと調舒星持ちなんだろうな…とアタリをつけつつ、命式を出してみました。そう。この瞬間が好きだ。どん。

果たして、日柱は戊辰(The土性ですね。引力本能+天南星)で、中心星は調舒星。(予想はいい線行ってましたね。ふふふ)華やかな世界で派手に豪放磊落に活躍しているように見えても、その中にはおそらく誰にも理解されることのないたくさんの思いや、大量にお酒を飲んで酔わずにはいられない孤独や、さまざまな複雑な心模様があったのではないかと、なんとなく想像があれこれと浮かんできます。

調舒星=ちょうじょせい。
日干と、日干から生じる五行に属する陰陽が異なる気(日干戊なら辛)との組み合せから生まれます。洩気(えいき)という組み合せなので、自らを燃やして何かを表現するという意味があります。モノに例えるなら暗がりで燃える炎。
通変でいうなら「傷官(しょうかん)」とも呼ばれ、正官(世の中の正道で評価される役割)=牽牛星をやぶるもの=傷官というネーミングからも想像がつく通り、世間の常識や規則に従わない反抗的で独創的な性質を象徴します。十大主星の中でも感性と直観の鋭さは最高ランクに位置するでしょう。そして、みなさまお察しの通り、占い好きの方、占い師、精神世界系の方々には非常に多い星ですので、ここを読んで下さる皆様の中にも、調舒星持ちさんは非常に多いはずです。また、なにか作品を作るような表現活動をなさる方々にもぜひあると良い星です。

以下つづく… なんかもの凄く長くなった。。。

基本的に調舒星の性質は、一般的な固い会社や団体でのお勤めや、良き母良き妻、といったカテゴリの役を演じるには不向きです。こだわりの強さは天下一品ですので、好きなことに邁進して、どこまでも深めて行くことで大きな力を発揮します。孤独は、調舒星にとってのキーワードです。暗闇を照らすのが調舒星の役割ですから、集団で群れたり、周囲の顔色をうかがっていては調舒星の良さは生かされません。

とはいえ、ひとことで調舒星といっても、どこにお持ちかによって、それぞれまた違いがあります。

調舒星の力をご自分のお仕事の場で、大いに活かしていただきたいのは、東の座(中段の右端のことね)に調舒星がある方々です。ここに調舒星があると、人間関係に繊細で敏感になりやすく、対人関係に苦労なさる場合が少なくありません。ですから、お若いうちから特殊な技能を身につけたり、専門分野に進んで、個人の能力を活かしてマイペースで仕事をできる環境を求めることが非常に重要になりますし、適切な環境に進むことができれば、優秀で高い能力を発揮なさるでしょう。

南の座(いちばん下の列の真ん中)にお持ちだと、お若い頃から「不思議大好き」になりやすいですし、みなさん非常に鋭いインスピレーションをお持ちで、芸術的なセンスにも優れているでしょう。(しかしながら、そのようないっぷう変わった分野の職業をお勧めできるかどうかはまた別の話になります)
北の座(いちばん上の列の真ん中)にお持ちだと、他の人にはぱっとわからなくても、やや神経質ともいえるくらいに、ご自分のこだわりや独自の世界を大事になさっているので、センス豊かで、なかなか複雑で気難しい人が多いです。
西の座(中段の左端)にお持ちの方は、ご自分ではあまり意識していない場合もあるようです。(これは他の星との組み合せにもよるので一概には言えません)ここは家庭や配偶者の座なので、調舒星的な配偶者をお選びになっている場合も多いでしょう。

中心星が調舒星であれば、まさに調舒星的な心の持ち主です。The ツンデレ、とでも言えばいいかな。放っておいてほしい、でもずっと放っておかれるのもイヤ、という徹底したあまのじゃくで個人主義。

さらに、生年中殺や生月中殺が重なって調舒星中殺となると、繊細すぎるほどの細やかでデリケートな感受性が目立つようになります。いろんなものが見えちゃったり感じられちゃったりする人も多いのでは。おそらく一般世間の環境はがさつすぎて、調舒星中殺の方々にとっては過酷に感じられることが少なくないはずです。(だからこそ、できるだけご自分にあった環境に身を置くことがより重要になりますね)

…と、突然教科書的に書いてしまったんですけどね。。。

ここのところ、ちょっと基本に立ち戻って、調舒星について考える機会が増えております。
調舒星効いてると、生き辛いことが多くなりやすいでしょう。だからこそ、なんで生きてるのか?とか、なんのためにこんなことをしてるのか?とか、考えて、そこから思想とか芸術とかが生まれてくる、という話なんですけどね。いわゆるわかりやすい幸せ、とはそれはちょっと違っているのだとおもいます。

で、上にずらずら書いたようなことって、調舒星ある方々にとってはすべて当たり前の話です。しかーし、調舒星をお持ちで無い皆様にはどうやらピンとこないことが多いようなんです。といっても、わざわざ占いに来る人の調舒星所持率は高いですから、調舒星をお持ちでない方が算命学で鑑定をする場合、いかにこの調舒星を攻略(?!)するかは、非常に大きなポイントになるはずです。まずは、身の回りの調舒星人にインタビューしてみるあたりから始めるといいかもしれません。

でもって、調舒星人からすると、付け焼き刃で生半可なこと言われても「わかってないな〜この人…」とすぐにバレますし、そうなるともうダメね。それ以上に進むのはなかなか難しくなります。バレて〜ら♪ 究極のところ、人の心なんてぜんぶわかるはずもないんですし、自分にはわからないなら「わからない」と素直に認めたほうがよほど健全であるようにおもいます。

…個人的には、調舒星人の悩みなんて、ちょっと鑑定受けたくらいでそうそう簡単に消えるもんじゃないですから(というより、それがなくなったら調舒星じゃないよな〜〜〜…w)鑑定する側があまり懇切丁寧に「いまここで全部解決してあげよう!」とか熱心になりすぎず、適度な距離感で接するのがいいと思ってます。

でもって、調舒星人も「わかってほしい」気持ちはとりあえずおいといて、誰にもわかってもらえなかろうと開き直って我が道を行くことで、逆によりよくわかってもらえる機会に恵まれたり、よき理解者に巡りあえるのではないかな。

関連記事
2014/01/09(木)
算命学

| ホーム |
Page Top↑
▲ Page Top